恐怖の話し手体験①

2019年5月14日

一昨日行われた講座での話です、久しぶりに恐怖体験をしました。

1:Aさんは遅れて隣にやってきた

講座に遅れてきた来たその人は、いくつかある空席の中からわたしの隣を選びました。

顔見知りの方です。この方が大変重いものを抱えていることを知っています。

これが恐怖の始まりでした。

2:ロールプレイ(傾聴の練習)始まる

4時間半の講座なので、2時間30分のところで一旦30分の休憩をはさみました。休憩終了後、いよいよロールプレイ(傾聴の練習)が始まりました。

こしば「聴き手と話し手どちらをやりますか?」

Aさん「どちらでもいいですよ」

こしば「では、話し手をやらせてください」

と言って話し始めました。

3:恐怖へのプロローグ

わたしは3月下旬に参加した、他の団体の傾聴講座の話をしました。そして開始早々

聴いてもらっている感

が全く無いのを感じとりました。ハイというあいづちは全く無し、目を空いたり閉じたりしてただただ大きくうなずくばかり。

Aさんの聴いている姿勢から”恐怖のオーラ”が漂っているのです。話せば話すほど、わたしの恐怖は増すばかり!

ヒィ~助けておかあちゃんギャ~!

私は恐怖にたえきれなくなり

こしば「話し手と聴き手を交替しましょうか?」

と、提案しました。

こしば「あいづちもなく、聴いてもらっている感が全然なくて・・・Aさんひょっとしたら話したいんじゃないかと思いまして」

Aさん「では、交替しますか?」

こしば「ハイ」

と、急遽、話し手と聴き手を交替しました。そしてAさんが話し始めました。

すると、でるわでるわ、抱えている重いものがいっぺんに吹き出しました。わたしは内心「やっぱりな~」と思いました。

感情の起伏が激しく、涙目になったり苦しさを延々と訴え続けます。わたしは自分の感情が乱れることもなく、平常心で聴き続けることができたと思います。

松本先生から”傾聴に大事なのは継続的な訓練”と教えてもらいそれを実践していたので、脳の聴く部位が鍛えられたと思います。

しかし、さすがに「ウワッ~!」っと思ってしまった場面が訪れました。Aさんにスマホで「この写真を見てください」と画面を見せられた時です。

「さすがにそれはないだろう~」っと内心思いました。凄い写真でした。

Aさんがそれほどつらく苦しかったのは十分、分かります。この写真を見せられた人はどう思うのか?と考えられないほどAさんは苦しかったんです。

感情の乱れを悟られないまま、ロールプレイは終了しました。終わった後

「さすがにあの写真はきつかったな~・・・」

と振り返っていました。

その後、松本先生が「話した人は、話したあとの気持ちを前のホワイトボードに書いてください」と言って、話し手の人達がホワイトボードに聴いてもらった感想を書き始めました。

松本先生が一人一人の感想を振り返り、良かった点、注意点を指摘してくれました。

その後、話し手と聴き手を入れ替えたロールプレイの練習が再開されました。わたしは

「きたか~!」

と内心思いつつ、話を始めました。続きは次回に書きたいと思います。

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