相手を尊重し信じる
本日は日本精神療法学会会長、松本文男先生の今年度2回目の講座でした。
指導はしない、相手を尊重し信じる。それがカウンセリングであり、傾聴である。
2万回を超える臨床経験のもとにお話をされるので、言葉に説得力があり響くこと響くこと。
今年の8月に42回目を迎える子供を対象とした「サマースクール」。今日はそのお話もしてくれました。毎年100名を超える参加者で、不登校の子も何十人と参加します。
サマースクール参加後の不登校の子が学校に行く確率は9割以上です。そんなサマースクールは日本精神療法学会だけです。
子供が主役、指導はしない
という松本先生の確固たる信念が、この恐るべき数字をだしています。
今日の講座の最後の方で松本先生が受講生に
「何か質問がある人?」
と聞いた時に、女性が質問をしました。
「不登校が治った子が、また不登校になった時にどうすればまた学校に行けるようになるんですか?」
と、松本先生に聞きました。松本先生の答えは
「不登校の子が学校に行くようになるのは、凄いエネルギーを使っています。その子供のエネルギーを信じて尊重することです。そうすれば子供はまた必ず自分で立ち直ります」
続けて
「あなたがそういう質問をするということは、あなたの中に指導の気持ちがあるからです。そういう気持ちが子供からエネルギーを奪うんです」
と、強い口調で言いました。メチャクチャ響きました。今まで松本先生から「指導はしない」と徹底的に叩き込まれてきましたが、改めて気付きと発見がありました。そうなんだ!っと心の中でつぶやきました。
その後、松本先生は
「あなたが質問してくれたから、こういう答えができたんだ。質問してくれてありがとう」
と、決してその女性を責めませんでした。
12時30~20時まで。途中、休憩をはさみながら、心に響きまくり新たな発見や気付きがある深い学びの一日となりました。
来月は講座終了後、一泊二日のワークショップです。静岡では年に一回しか行いません。
聴けるだろうか?という少しの不安と、傾聴力を鍛え新たな発見や気付きがあるという大きな期待が入り混じっている気持ちです。
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