脳の神経回路の可塑が起きたと思われるワークショップ体験①
約2年前。私は日本精神療法学会の事を知り、傾聴講座に通い始めました。
1回、4時間30分×4回=18時間の講座です。
この学会の講座料金は大変良心的で、10、000円(税込み)です。18時間でこの料金は日本国内でも他にないでしょうね。
最初の授業は料金の安さからか、広い部屋が満席でした。100人以上いたかもしれません。
この学会の講座にはテキスト、すなわち教科書のようなものが用意されていませんでした。テキスト形式の講座にすっかり慣れていた私は、「テキストないなんておかしいな~」と思いました。
開始時間になると、会長の松本文男先生がトコトコトコと教壇の方に歩いてきて、空いている机の上に腰かけて、その時思いついたことを、話し出しました。
私は「なんなんだこの講座は~!?」っと、期待を裏切られ拍子抜けをしました。この時、少々この講座を舐めてしまいました。これは大きな間違いだったとあとから気付かされるのですが・・・。
その日のテーマに沿って話す松本先生。話は、あっちへいったり、むこうへとんだりで脱線はザラ。休憩時間も決まってなく、2時間以上休憩もないなんてことも。
最初に舐めてしまったことも手伝って、「ちゃんと休憩とって欲しいよな~」とか、ノートに文句を書いていました。
しかし、時々松本先生の口から出るビックリするような言葉の数々。例えば
「認知症は傾聴で100%治る!」
「本物のカウンセラーは2%しかいない!」
「カウンセリングや傾聴に、知識や技術はいらね~!」
等、目ん玉飛び出るような言葉が出てきます。この言葉が響くこと響くこと。エビデンス(科学的根拠)があるデータと、経験からでてくる言葉なので響いて当たり前なんです、と今ならわかります。
一度、凄いことがありました。松本先生が参加者に
「質問がある人」
と聞いた時に、20代半ば~30代前半と思われる男性がこう言いました。
「先生の言っていることは”一つの考え方として”ありだと思うのですが・・・(なんちゃらかんちゃら)」
と、次の瞬間、松本先生は大激怒しました。
「考え方じゃね~!本当のことしか話さないわ!」
松本先生の本気度が改めてこちらに伝わってきて、気が引きしまりました。
会場は静まりかえりそのまま休憩時間にはいりました。休憩後松本先生は
「さきほどは感情的になってすいませんでした。ただ、本当のことしか話さないのでそれを信じてもらえなくて悲しかったです」
っと、謝罪をしその時の正直な心情を述べました。わたしは
「改めて人間味の深い先生だな~」
っと内心思ってました。続きはまた次回に書きます。
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