カウンセリングの勉強会に参加して
少し前に、カウンセリングの勉強会に参加してきました。その勉強会には初参加です。当然のごとく、初めて会う人達でした。
勉強会の内容は、参加メンバーの一人がクライエントさん役をやって、残りのメンバーが、一人10分の持ち時間でカウンセラー役をやります。
クライエントさん役一人に対して、カウンセラーが次々に変わっていきました。
カウンセラー役、全員が終わって、一人の観察者(講師役)が振り返りを始めました。
初参加の私は講師役の人に最初の質問を聞かれていきなりビックリ!しました。その質問とは
「小柴さん、やりたいことはできましたか?」
私はいきなり???~訳がわかりませんでした。心の中で
「やりたいことって何なの?クライエントさんに、防衛本能を持たせずに、感情を受け止めて、話を真摯に聴くだけじゃん!?」
と、いう疑問に襲われました。なので私は心の中で思った事をそのまま伝えました。
「話し手に防衛本能を持たせないで、感情を受け止めて、話を真摯に聴く気持ちでのぞみました、それだけです。」
と、答えた私に講師役の人が
「話は真摯に聴けましたか?」
と聞いてきました。またまた私は???状態で、次のように答えました。
「聴けたかどうか決めるのは話し手(クライエント役)であって、こちらは決められないですよ。」と・・・。
このあと、既存のメンバーの振り返りが行われ、その人たちのやり取りを聞いていて
「駄目だこりゃ~」っと、心の中で思いました。何故、駄目なのか?それは、カウンセリングの表面的な事、木に例えたら枝葉の部分をみんなで必死になっていじくって、それを学びと思っているからです。
身内だけの自己満足的な学びの場。傾聴やカウンセリングの本質には一切触れていない。そのことに気付いていないのが、なんとも言えなく虚しく恐ろしい・・・。
こういう人達が、カウンセラーを名乗りクライエントさんに向き合うという恐ろしい事実。そして、本質を何も分かっていない知識だけを詰め込んで資格だけ取ったような講師が、カウンセラーを育成しているというこれまた恐ろしい真実。
これが悲しい日本のカウンセリング業界の現実です。